家計簿アプリを始めたのは、NISAの積立設定を終えて少し経ってからでした。毎月投資に回す金額を増やしたいと思ったとき、「今どこにお金が消えているのかを正確に把握していない」という事実に気づいて、マネーフォワード MEをインストールしました。

以前も何度かスマホの家計簿アプリを試したことはあったんですが、レシートを撮影したり手動で金額を入力したりするのが面倒で、3日くらいで使わなくなっていました。マネーフォワード MEは銀行口座やクレジットカードを連携させると自動で明細を取り込んでくれるので、基本的には「確認するだけ」という使い方ができます。

連携したのは、メインの銀行口座・サブの銀行口座・クレジットカード2枚・楽天カード1枚の計5つです。設定は30分かからずに終わりました。

最初の1ヶ月が一番衝撃的でした。

何に使ったか自覚のある出費(食費・通勤定期・保険料など)に加えて、「なんとなく課金しているサービス」の一覧が出てきたときに、自分でも驚くくらい多かったのです。

私の場合、確認した時点で月額課金しているサービスは以下の通りでした。

  • 動画配信サービス:2サービス(月2,200円合計)
  • 音楽サービス:1サービス(月980円)
  • クラウドストレージ:1サービス(月250円)
  • 読書サービス:1サービス(月1,480円)
  • アプリ内課金:2件(月計600円くらい)

合計で月5,510円がサブスクに消えていました。全体の金額よりも「ほぼ使っていないのに課金したままになっているもの」があることの方がショックでした。

読書サービスは月に1〜2冊しか読んでいなくて、その2冊は別で買った方が安いと計算できました。動画配信サービスも2つ入っていたのですが、片方はここ3ヶ月で1回しか開いていないことがわかって、即解約しました。

3ヶ月で解約・削減したのは以下の3件です。

  • 読書サービス(月1,480円)→解約
  • 使っていなかった動画配信1本(月1,320円)→解約
  • アプリ内課金(月合計600円)→整理して200円に圧縮

合計で毎月3,400円の削減になりました。年間で40,800円の差です。

3ヶ月使ってみてわかった家計管理の実態として、「見えていないと削れない」というのが一番の発見でした。サブスクは毎月引き落とされているので支払いの実感が薄く、明示的に確認しないと「なんとなく使っているもの」として残り続けます。

アプリを使い続けるコツとして気づいたのは、「毎日記録する」という使い方をやめたことです。月に1〜2回、週末に15〜20分かけて先月の明細を確認するだけで十分で、毎日確認しようとすると続かない。家計簿は「記録するツール」ではなく「定期的に状況を確認するツール」として使うと長続きします。

支出の把握がある程度できるようになってから、毎月の積立額を月1万円増やすことができました。削減したサブスク代と把握できた節約余地を積立に回した形です。

お金の管理は「意志力でやる」より「見える化して仕組みに任せる」方が長続きします。家計簿アプリはその最初のステップとして、導入コストが低い割に効果が大きかったツールでした。

その後どうなったか

マネーフォワード MEを使い始めてから1年以上が経ちました。今でも月1〜2回のペースで確認を続けています。

最初の3ヶ月で削減した月3,400円はそのまま維持できていて、解約したサブスクに戻ることはありませんでした。正確に言うと1回だけ戻りかけたことがあります。読書サービスを解約した半年後に「お試し1ヶ月無料」の案内が来て、つい申し込んだんですが、また1〜2冊しか読まないまま月1,480円が引き落とされていて、2ヶ月目に気づいて再解約しました。同じ失敗を2回やった感じで、少し恥ずかしかったです。

削減できた月3,400円のうち月1万円分(削減額とは別に積立を増やしました)を追加でNISAの積立に回したので、今は合計で月4万円の積立が自動で動いています。家計簿で支出の全体像が見えるようになってから、「どこを削ってどこに回す」という判断がしやすくなりました。

不満点を言うと、連携している金融機関によっては明細の更新が遅れることがあります。クレジットカードの請求確定前の明細が反映されるまで2〜3日かかることがあって、月末の確認で最新の状態になっていないことがたまにあります。これはアプリというより仕様の問題なので仕方ないんですが、最初はちょっとわかりにくかったです。

やってみてわかったこと

家計簿アプリで一番効果があったのは、「サブスクの可視化」だったと思います。

月額課金サービスは、クレジットカードや銀行口座から毎月自動的に引き落とされるので、意識しないと存在を忘れます。アプリなしで自分が月にいくらのサブスクを払っているか、正確に把握できている人はかなり少ないと思います。私もそうでした。

アプリを使って驚いたのは、月5,500円のサブスク出費を「まったく意識せずに払い続けていた」という事実です。5,500円というと、外食1〜2回分の金額です。意識していれば「高いな」と感じる金額ですが、自動引き落としだと感覚が麻痺します。

食費や外食費は「使った感覚」があるので自然と意識しますが、サブスクは使っていなくても引き落とされ続けます。アプリで一覧化して初めて「これは使っていない」と気づけることが多い。節約の観点から言うと、食費を削るより先に、使っていないサブスクを解約する方が心理的なコストが低く、効果も出やすいです。

同じ状況の人へのアドバイス

家計簿アプリに興味があるけど面倒そうで始められていない人は、まず1つの銀行口座だけ連携してみることをおすすめします。全部の口座を一度に連携しなくていいです。

私は最初に5口座を一度に連携しましたが、後から考えると1〜2口座から始めて操作に慣れてから追加した方が混乱が少なかったと思います。連携するだけなら15〜20分で終わりますし、使わなくなっても特にデメリットはありません。

家計簿は「毎日記録する」と思うと続かないので、「週1〜月1回の確認ツール」と割り切って使う方が長続きします。完璧に管理しようとせず、「だいたい把握できていればいい」くらいの緩い運用が、私には合っていました。ぜひ気軽に始めてみてください。


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