NISAを始めたのは2023年の秋でした。「2023年の秋から始めた」と聞くと計画的に見えるかもしれませんが、実際はそうじゃなくて、気づいたら3年くらい先送りしていただけです。
最初にNISAの存在を知ったのは29歳の頃。職場の先輩が「NISA始めたよ」と話していたのを聞いたのがきっかけでした。調べてみると、運用益に税金がかからないとか、年間で120万まで投資できるとか、なんとなく「やった方がいいんだろうな」というのはわかりました。
でも、そのまま3年近く何もしませんでした。
なぜそうなったかというと、「後でやろう」以外に理由がなかったんですよね。「いまの生活で余裕がないから」とか「もっと勉強してから」とか、後から考えると全部後付けの言い訳で、実際は面倒くさかっただけだったと思います。
始めるきっかけは「後悔」ではなく「じわっとした焦り」
30代に入って、周りの状況が少しずつ変わりました。同期が結婚して子どもが生まれたり、家を買ったりし始めたりと、なんとなく「自分はどうするんだろう」という気持ちがじわじわ出てきたんです。
決定打になったのは、2023年の夏に親戚の集まりがあったとき。叔父に「貯金どのくらいある?」と聞かれて、答えられなかったことでした。数字を把握していなかったというか、正確には把握したくなかったのかもしれません。
帰宅してから通帳とネットバンキングの残高を全部確認しました。合計すると100万ちょっとしかなかった。年齢を考えるとかなり少ない方だと思います。
そこでようやく「さすがにやばいな」という気持ちになって、NISAの情報を改めて調べ直しました。
実際に始めるまでの流れ
調べてみると、2024年から新NISAが始まるという情報が出てきました。枠が大きくなるのなら、旧NISAで始めるより待った方がいいのかもという気持ちもありましたが、「どうせまた先送りするだろう」という自覚があったので、とりあえず旧NISA枠で始めることにしました。
証券口座はSBI証券にしました。正直なところ、楽天とSBIで迷って、検索で出てきた比較記事を3〜4本読んで、「どっちでも大差ない」という結論になったので、コイントスで決めました。大げさに言えばそういう感じでした。
口座開設の申請をしてから審査完了まで1週間ちょっとかかりました。その間に何を買うかを決めなきゃいけなかったんですが、これが一番迷いました。
候補は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の2つに絞りました。両方とも名前はよく聞いていたので。最終的にオール・カントリーにしたのは、「米国だけに集中するのが怖かった」という消極的な理由です。分散の方が自分の性格に合っていると思いました。
積立の設定はわりとあっさり終わりました。月2万円を毎月自動で積立にするだけ。思っていたより10倍くらい簡単だったので、「なんであんなに先送りしてたんだろう」という気持ちになりました。
2024年に新NISAへ切り替え
2024年1月から新NISAが始まったので、つみたて投資枠を月3万円に増やしました。一気に増やすのは怖かったので、まず3万円にして、慣れたら増やすつもりでいます。
ちなみに、旧NISAで積み立てた分はそのまま残してあります。非課税期間が終わったら特定口座に移すと聞いていたので、そのつもりで置いています。
1年半で実際どうなったか
2024年秋時点での積立元本は約60万円、評価額は約71万円です。含み益が11万円ほどある状態です。
これが多いか少ないかはよくわかりませんが、「始めなかった場合と比べたら明らかにプラスだった」というのは確かです。銀行に置いていたら0.001%の利息しかつかないわけなので。
ただ、2024年の夏に市場が一時的に大きく下がったとき(日経平均が1日で4,000円くらい下がった日があった)、評価額が一時的にマイナスになりました。あのときは少し焦りましたが、「長期投資なんだから気にしない」と思って売らずに続けました。結果的には回復したので、売らなくてよかったと思っています。
3年間先送りしたことへの後悔
計算してみると、2020年からオール・カントリーに月2万円積み立てていたとしたら、2024年秋時点でおそらく120万円くらいの元本に対して、含み益は40〜50万円くらいになっていた可能性があります(市場の動きにもよりますが)。
3年分先送りしたことで、30〜40万円くらいの機会損失があったかもしれない。「かもしれない」というのは、当時始めていても途中で不安になって売っていた可能性もあるからです。
とはいえ、始めなかったより始めた方がいいことは間違いないので、後悔に時間を使うより今後どう続けるかを考えた方がいいと思っています。
始める前に怖かったこと
先送りしていた頃、何が怖かったかというと「難しそう」「損したら」「いくらから始めれば」という感じのことでした。
実際に始めてみると、口座開設から積立の設定まで30分もかかりませんでした。「難しそう」という印象は完全に先入観でした。損については、2024年夏の暴落でマイナスになったとき怖かったですが、「10年後に売ればいいんだから」と自分に言い聞かせて持ち続けたら、数ヶ月後には回復しました。それ以降は値動きをあまり気にしなくなりました。
金額については、最初は月2万円にしましたが、今思えば1万円でもよかったと思っています。最初の金額より、まず始めて続けることの方が大事だと感じているので。
3年先送りした後で言えることは、始めるハードルは思ったより低かった、ということだけです。