格安SIMに乗り換えようと思い始めたのは、たしか2022年の夏ごろでした。当時スマホ代は月8,000円くらいかかっていて、格安SIMなら月2,000〜3,000円になると調べてわかっていた。それなのに、2024年の春まで動けませんでした。2年近くです。
なんで動けなかったかというと、理由が2つありました。ひとつは「手続きが面倒そう」という漠然とした感覚。もうひとつは「繋がらなくなったら困る」という不安です。特に後者は、後から考えると根拠のない思い込みだったんですが、大手キャリアのCMを長年見ていると「安いところは品質が悪い」というイメージが染みついていて、なかなか踏み切れませんでした。
乗り換えるきっかけになったのは、職場の先輩が「もう3年IIJmioを使ってるけど、困ったことほぼないよ」と話していたことでした。先輩も愛知県内の工場で働いていて、通勤や出張でよく使っているはず。それで普通に使えているなら、自分も大丈夫だろうと思って、ようやく調べ始めました。
比較したのはIIJmio、楽天モバイル、ahamo(docomoの格安プラン)の3つでした。私の使い方は月のデータ使用量が2〜4GB程度で、通話は職場への連絡程度しかしない。その条件でIIJmioの5GBプランが月1,518円(2024年当時)というのを見て、大手キャリアとの差額が毎月5,000〜6,000円以上になると計算して申し込みを決めました。
手続きは、想像していたよりずっと簡単でした。
まず、大手キャリアのマイページにログインしてMNP転出番号を取得しました。「解約されますか?」みたいな引き止めポップアップが出てきましたが、無視してすすむと5分くらいで番号が取得できました。
次にIIJmioのサイトで申し込み。SIMのみで申し込みだったのでスマホの購入なしで進めました。申し込みから4日後にSIMが届きました。
SIMを差し替えてAPN設定をするのが少し手間取りましたが、IIJmioのサポートページにiPhoneとAndroidそれぞれの設定手順が動画付きで書いてあって、その通りにやったら15分ほどで完了しました。切り替え直後の1〜2時間は繋がらない時間がありましたが、その後は問題なく使えています。
乗り換えてから3ヶ月が経った時点での感想を正直に書くと、「なんであんなに先送りしていたんだろう」というのが一番正直な感想です。
電波品質については、室内での弱さを感じる場所が工場内に何カ所かありましたが、大手キャリア時代もそこでは繋がりにくかったので実質的に変わっていません。外出時も普通に使えています。
月の通信費は2,900円前後で安定しています。大手キャリア時代との差額は月5,100円。3ヶ月で15,000円以上の節約になっています。年換算で約6万円の削減になる計算です。
不便になった点は1つだけ。キャリアメール(@docomo.ne.jp)が使えなくなったことです。年賀状の連絡先に登録していた人が数人いたので、Gmailへの変更案内を送る手間がかかりました。ただこれは一度やればおわる作業なので、デメリットとしては小さいです。
固定費の削減は「一度変えれば毎月自動的に効く」という点が最大の特徴で、スマホ代はその典型だと思います。2年間先送りしていた分、12万円くらいを余分に払っていた計算になります。「難しそう」「繋がらなくなったら困る」という不安は、実際に動いてみると大半が根拠のない思い込みでした。
その後どうなったか
IIJmioに乗り換えてから、気づけば1年以上が経ちました。
通信費は月2,900円前後のまま安定しています。当初は「使えない場所が増えたら戻るかも」と思っていましたが、今のところ大手キャリア時代と比べて「困ったな」と感じた場面はほぼありません。強いて言えば、地下の駐車場やビルの地下フロアで繋がりにくいことが月に1〜2回ありますが、そもそも大手キャリア時代もそういう場所は弱かったので、実質的には変わっていないです。
乗り換えた月から計算すると、今月でちょうど月5,100円×13ヶ月=66,300円ほど節約できた計算になります。年収換算で言うと、税引き後で1〜2万円分の手取り増と同じくらいの効果があります。
一度だけ、少し困ったことがありました。海外旅行に行ったとき、IIJmioの国際ローミングサービスを使ったんですが、1日600円(2024年時点)の設定で、3日間で1,800円の追加料金がかかりました。大手キャリア時代に海外パケット定額を使ったときとほぼ同じ金額だったので損はしていませんが、事前に確認しておかないとわからない部分でした。
やってみてわかったこと
格安SIMへの乗り換えで一番気づいたことは、「思い込みがいかに行動を止めるか」ということです。
私が2年間動けなかった理由は「繋がらなくなるかも」という不安でしたが、実際に使い始めると、その不安はほぼ根拠のないものでした。格安SIMのネットワークは大手キャリアの回線を借りているため、基本的な通信品質は大差ありません。「安いものは品質が低い」というイメージは、スマホの通信においては昔ほど当てはまらなくなっています。
もうひとつ気づいたのは、格安SIMへの乗り換えを「一度きりの手続き」として考えた方が動きやすいということです。「乗り換えた後の生活がどうなるか」を心配するより、「まずMNP番号を取得する」という最初の一歩だけに集中する。手順を細かく分けて、一度に考えることを減らすと、意外とすんなり進みます。
あと、乗り換えをきっかけに保険の見直しも並行してやることにしました。格安SIMの手続きで「調べれば意外と簡単に変えられる」という感覚を得られたことで、他の固定費も見直してみようという気持ちになりました。保険料は月3,200円削減できました。スマホ代と合わせると月8,300円の固定費削減になっています。
同じ状況の人へのアドバイス
格安SIMへの乗り換えを迷っている人へ伝えたいことは、「動くなら早い方がいい」という一点です。
月5,000円以上の差額がある状態を1ヶ月先延ばしにするたびに、5,000円が消えていきます。私は2年先送りして12万円以上を余分に払いました。乗り換え後に「あんなに迷っていたのが不思議」と感じることが多いのも、こういう手続きの特徴です。
まず自分の今のスマホ代を確認して、格安SIMの料金と比較してみてください。差額が月2,000円以下なら急がなくていいかもしれませんが、月4,000〜5,000円以上の差があるなら、今すぐ動く価値があります。乗り換えの手続き自体は、思っているより全然難しくありません。
本記事は情報提供を目的としています。料金プランは変更になる場合があります。最新情報は各キャリア公式サイトでご確認ください。