要約
・生命保険最大手の日本生命が、世界最大級の投資会社・米ブラックストーンと資産運用分野で提携を発表 ・「プライベートクレジット(非上場の企業融資)」を中心に運用を多角化する方針 ・背景には金利のある世界の本格化があり、従来の国債中心の運用からの脱却を図る動き ・ブラックストーンの運用資産は約1兆ドル超(約150兆円)規模で、日本市場への影響力も大きい ・日本生命の保険契約者(個人・法人)の保険料が間接的にこの運用に充てられる構造 ・国内大手生保の運用多角化は業界全体のトレンドであり、第一生命・住友生命なども類似の動きを加速
億速コメント
生命保険料は「保険会社が運用して将来の保険金支払いに備える資金」でもある。プライベートクレジットは流動性が低い代わりに利回りが高い資産とされており、金利上昇局面では魅力が増す一方、リスク特性も異なる。保険を資産形成の一部として捉えている場合、自分が契約している保険会社の運用方針の変化は遠い話ではない。また、ブラックストーンのような大手運用会社が日本市場に本格参入することで、不動産や融資市場の資金の流れが変わり、住宅価格や企業の資金調達環境に波及する可能性もある。
出典:NHK経済 | 2026-06-03