📚 このシリーズについて

「投資の考え方」第4回 / 全14回予定

「投資を始めたのに、なぜかうまくいかない」という感覚はありませんか?

口座を開いて、最初の積立設定もできた。でも気づいたら評価額が下がっていて、不安になって途中でやめてしまった——あるいは、急騰している銘柄を見て焦って買ったら、すぐ下がってしまった——こういった経験をする初心者は非常に多いです。

前回(③)では、積立投資の始め方を具体的に解説しました。今回は「始めた後に起きやすい失敗」にフォーカスします。投資初心者が陥りやすい3つの落とし穴を知っておくことで、同じ失敗を避けやすくなります。あくまで考え方・知識の紹介ですが、事前に知っているだけで判断が変わります。

失敗①:下がったら売ってしまう「狼狽売り」

投資を始めた人が最初にやりがちな失敗が「価格が下がったときに怖くなって売ってしまうこと」です。これを「狼狽売り(ろうばいうり)」と呼びます。

たとえば積立投資を始めて3ヶ月後に、相場が10%下落したとします。買った価格より評価額が減っている状態を見ると「このまま続けると損が増えるのでは」という心理が働きます。そこで売ってしまうと、その後に相場が回復しても恩恵を受けられません。

長期投資の考え方では、価格の一時的な下落は「いつでも起きる可能性があること」として理解しておく視点が役立つという考え方があります。価格の変動幅(ボラティリティ)は投資につきものであり、短期的な下落で判断を急がないことが長期運用では一定の意味を持つとされています。

とはいえ、価格が下がったときにどう感じるかは人によって異なります。「どの程度の下落まで精神的に耐えられるか」を事前に自分なりに考えておくことが、焦って売ってしまうリスクを減らすヒントになります。

失敗②:流行りの銘柄に飛びつく「トレンド追いかけ」

「あの銘柄が急騰している」「このジャンルが今熱い」という情報を見て、急いで購入するパターンです。SNSやニュースで話題になっている頃には、すでに価格が上昇していることが多く、その後に下落するリスクも高い状態になっていることがあります。

投資で「流行りに乗る」より「長く続ける」方が結果的に有利になりやすいという考え方は、多くの投資家の経験に基づいている。

もちろんこれは一般的な考え方の紹介であり、すべての状況に当てはまるわけではありません。ただ、「今話題だから」という理由だけで購入を判断することの難しさは、多くの投資家が経験することです。

投資に関する情報収集をする場合は、Perplexityを使ってリアルタイムの情報を複数の視点から確認することが一つの参考になります。単一の情報源に依存せず、複数の観点を持つことが判断の助けになるという考え方があります。

失敗③:手数料・コストを見落とす「見えない損」

投資商品を選ぶとき、「どのくらい増えそうか」ばかりに目が行きがちで、「手数料がどのくらいかかるか」を見落としている人は少なくありません。

たとえば投資信託には「信託報酬」という年率で発生するコストがあります。年0.1%と年1.5%の商品では、長期運用をした場合に受け取れる金額に大きな差が出ることがあります。

手数料の比較はClaudeやChatGPTに「投資信託の信託報酬とは何か・どのくらいが一般的か」と質問するだけで基本的な説明が得られます。Geminiなら図解での説明も可能です。ただし、具体的な商品の選定については専門家への相談や自身での判断が求められます。

また、証券会社によっても購入手数料が異なります。「無料で取引できる証券口座がある」という情報も参考として知っておくと選択肢が広がります。

失敗を減らすための「3つの考え方」

3つの失敗を踏まえて、初心者が知っておくと役立つ考え方を整理します。

  • 「下がっても続けられる金額から始める」という視点を持つ:価格変動に対して冷静でいるためには、生活に支障が出ない範囲での投資額という前提が助けになります。

  • 「情報は複数の視点から見る」習慣をつける:SNSやニュースの1つの情報だけで判断せず、複数の情報を比較する習慣が判断の質を上げることがあります。

  • 「コストを確認してから決める」手順を作る:商品を選ぶ前に手数料・信託報酬を確認することを自分の習慣にすると、見えない損を減らす助けになります。

投資は完璧な判断を積み重ねるものではなく、「失敗から学びながら続けるもの」という見方もあります。ただし、知っていれば避けられた失敗で大きな損失を出すことは、できれば防ぎたいものです。今回の3つの観点を頭の片隅に置いておくだけで、投資との向き合い方が変わるかもしれません。

投資は自己責任です。実際の判断はご自身の状況をよく確認した上で行ってください。