要約
・日立製作所が新卒のデータサイエンティストを製造現場に3カ月間派遣し、現場AIツールの定着を図る取り組みを実施 ・デジタルアナリティクス推進部の禹周賢さんが担当し、業務時間を短縮する生成AIツールを現場に導入・定着させた ・製造現場では「AIアレルギー」(IT・AIへの抵抗感)が根強く、ツール提供だけでは普及しないことが課題だった ・定着の鍵は「技術の押しつけ」ではなく、現場担当者との対話を通じた課題の共同整理にあったと報告 ・大企業でも「専門スキルを持つ若手が現場に入る」構造が生まれており、社内キャリアの多様化が進む ・生成AIツールの業務活用は製造業に限らず、間接部門・営業・総務でも同様の課題が起きやすい
億速コメント
「AIを導入すれば自動的に効率化される」という前提が崩れた事例として注目できる。ツールの技術的な完成度よりも「現場がなぜ使いたくないのか」という心理・文化的障壁のほうが普及を左右する場面は多い。会社でDX推進やAI活用を担う立場になった時、技術スキルと同等かそれ以上にコミュニケーション設計が問われることを、このケースは示唆している。自分の職場に照らして「AIアレルギーの根っこは何か」を考えてみる材料になる。
出典:ITmedia AI+ | 2026-06-02