要約
・ソニーグループの経理部門が約2年間で150件超のDXプロジェクトを推進し、累計1万時間以上の業務時間を削減・創出 ・「1円の誤りも許されない」精度が求められる経理という最も変革が難しい領域での実績 ・現場主導で「まず試してみる」文化を醸成し、トップダウンではなくボトムアップで変革を実現 ・ツール導入後に「活用が広がらない」問題を、小さな成功体験の積み重ねで克服した ・会社員にとっては「経理でもできた」という事例が、自部署のDX推進の説得材料になり得る ・1万時間削減は、単純計算で正社員5人分の年間労働時間に相当する規模感
億速コメント
「1万時間削減」という数字を正社員コストに換算すると、5〜6人分の人件費相当になる。この規模の変化が経理という保守的な部門で起きたことは、「うちの部署は特殊だから無理」という反論を崩す事例として機能する。注目すべきは「ツールを導入した」のではなく「試す文化をつくった」という順序で、これは逆に言えばツールよりも組織の行動様式が変革の速度を決めるということでもある。自分の職場でDX推進を阻んでいるのが「制度」なのか「文化」なのかを区別するだけで、次の打ち手の方向性が変わってくる。
出典:ITmedia AI+ | 2026-06-04