要約
・5月24日までの週、全国スーパーのコメ平均価格は5キロ税込3,692円(前週比76円安) ・約10か月ぶりの低水準まで下落、2024年夏の価格高騰から緩やかな調整局面が続く ・新米シーズンの供給量増加と、消費者の節約志向による需要抑制が価格下落に寄与 ・輸入米・古米の活用など流通側の在庫調整も価格正常化を後押し ・食費全体の中でコメは主食コストとして家計への影響が大きく、値下がりは実質的な可処分所得の改善に相当 ・今後は夏の天候・作況次第で再び上振れリスクがあり、価格の安定継続は不透明
億速コメント
コメ価格はエネルギーや為替と異なり、国内の作況・流通在庫という「国産要因」が価格を左右しやすい品目。昨年の高騰は供給不足が主因だったため、今回の値下がりはその反動局面とも読める。ただし、農業資材(肥料・燃料)のコストは依然高止まりしており、生産コスト面からの下限価格は以前より上がっている構造がある。今の価格水準が「適正化」なのか「一時的な在庫吐き出し」なのかは、夏以降の天候と新米入荷量が判断材料になる。
出典:NHK経済 | 2026-05-30