ポイント
・自民党の対策本部が、南米関税同盟メルコスールとのEPA交渉において牛肉など重要品目への十分な配慮を求める決議を採択 ・メルコスールはブラジル・アルゼンチンなど南米主要国で構成、関税撤廃の対象になれば大量の安価な牛肉が流入する可能性がある ・国内畜産業への影響が懸念される一方、消費者サイドの家計コストへの影響も注目される
億速の見解
EPAや貿易交渉の話題は「農業問題」と捉えられがちで、会社員には縁遠い政治ニュースに見える。しかし実態は家計直撃の話だ。国内の牛肉価格はここ数年、飼料費高騰や円安で上振れ続けており、安価な輸入牛肉が流通すれば食費を直接下げる要因になりえる。一方で配慮を求める決議が通れば関税は維持される方向になり、その恩恵は消費者ではなく生産者保護に回る構図になる。どちらが正しいかはひとまず置いておくとして、「食費が今後上がるか下がるかの分岐点のひとつ」という視点でこのニュースを追う価値はある。家計の節約を食費の削り方に頼っている世帯ほど、この交渉の行方を注視しておきたい。
出典:NHK経済 | 2026-06-05