ポイント
・2026年4月の2人以上世帯の実質消費支出は前年同月比0.5%減と5か月連続で減少 ・食費抑制の傾向が継続する一方、ラップ・ポリ袋など保存・保管系の消費財は支出増 ・物価変動を除いた実質ベースでの減少であり、名目では価格上昇分を支出している世帯も多い
億速の見解
ラップやポリ袋の支出が増えているという細かいデータが、実は今の家計心理を鮮明に映していると思う。外食・贅沢品は削る一方で、食材を無駄にしないための保存用品にはお金を使う——これは「節約しながら備える」という行動パターンだ。ストック意識・まとめ買い・食材の使い切り志向が高まっているとも読める。5か月連続の消費減という数字を「不景気だ」と読むのは短絡的で、むしろ家計管理の能動化が進んでいると見ることもできる。気をつけたいのは、節約の先に「使わない・投資もしない」という萎縮が続くことで、手元にキャッシュが積まれても長期的な資産形成が止まるリスクだ。消費を削ることと、余剰資金を積立に回すことはセットで設計すべきで、節約一辺倒にならない家計の設計が今こそ問われる。
出典:NHK経済 | 2026-06-05