ポイント
・全国スーパーのコメ平均価格が5キロ税込み3673円、前週比19円下落 ・値下がりは2週連続で、高騰が続いた2024〜2025年からの反転局面が続いている ・会社員家庭では食費の中でコメが占める比重が再び「普通」に戻りつつある
億速の見解
コメ価格が2週連続で下がったというニュースは、数字だけ見ると地味だが、2024年の「米不足・価格高騰」を体験した家庭には体感として大きい出来事だ。ピーク時には5キロ4,000円超えのスーパーも珍しくなかったことを考えると、じわじわと「日常価格」に戻っている感覚がある。
ただし注意したいのは、この値下がりが「構造的な改善」なのか「一時的な需給緩和」なのかという点だ。農業従事者の高齢化・担い手不足・気候変動による収量不安定は何も解消されていない。今年の夏の気候次第では、また秋に逼迫するシナリオも十分ありうる。
家計の視点では、「今が安いうちに少し多めに備蓄する」という判断は合理的だと思う。一方で、この値動きを見ながら「食費全体の変動リスク」を改めて意識しておくことも大切だ。コメは家計の食費の中で象徴的な存在であり、その価格感は他の食材の購買行動にも心理的な影響を及ぼしやすい。
食費インフレは賃上げ率を実感面で帳消しにしやすいコストだ。価格動向を追い続けることは、地味だが家計防衛の第一歩だと考えている。
出典:NHK経済 | 2026-06-06